日本発の外国人専用便を運航 在京タイ大使館、入国手順も公表

 日本の在東京タイ大使館は16日、タイ国籍を保有しない人を対象とした日本発の特別便を7月31日に運航すると発表した。同便は既に満席で18日時点で受け付けを終了したが、8月にも特別便の運航を調整しているという。併せて、日本からタイに入国する際の手続きの手順や必要書類も示された。ただし、申請が殺到しているもようで、日本からの入国は依然として限定的な状況が続くとみられる。
 特別便は、タイ国籍を保有しない人を対象とする。7月1日からタイへの入国が認められた◇タイ国籍保有者の配偶者、両親、子ども◇労働許可証の保有者または法令によってタイでの労働が許可されている人、その配偶者・子ども◇タイ当局から認定されている教育機関に通う生徒や学生、その親もしくは保護者――などが含まれる。

 これまで日本からタイに入国する場合は、タイ人が帰国するための特別便が在東京タイ大使館から割り当てられていた。同大使館のホームページでは、7月31日に運航される特別便の運航会社や出発地、発着時間といった詳細は明らかにされていない。同便に続き8月にも特別便を調整しており、追って通知するとしている。

 同大使館は16日、日本語でタイへの入国手続きの手順を公表した。大まかな手順は、
 
(1)入国許可証(COE)申請に必要な書類をそろえる。
 (2)在東京タイ大使館、在大阪・在福岡タイ総領事館のいずれかに書類を提出する。
 (3)大使館や領事館から搭乗する航空機の割り当てを受ける。
 (4)渡航前72時間以内にPCR検査などを受ける。
 (5)入国後に医療検査を受け、14日間の隔離措置を受ける。
 ――で、タイ政府が示す手順と変わりない。

 入国許可証の申請に必要な書類は、
 ◇パスポートのコピー(顔写真ページおよび再入国許可証印もしくはビザがあるページ)
 ◇ビザのコピー(失効している場合は再取得が必要)
 ◇申告書
 ◇入国理由を示した書類◇新型コロナに対応した10万米ドル(約1,070万円)以上を補償する保険証書のコピー
 ◇政府が認定した代替隔離(ASQ)施設の予約確認書
 ――となる。

 入国理由を示した書類は、
 ◇就労者の場合:労働許可証、労働許可証の事前審査受理書「WP3」、タイ投資委員会(BOI)が発行した証明書のいずれかのコピー(就労者の家族は戸籍謄本も必要)
 ◇永住者の場合:在留証明書および再入国許可証印のコピー
 ◇タイ国籍保有者の家族の場合:タイ婚姻証明書、タイ出生証明書、親子関係を示す公的証明のいずれかのコピー
 ◇生徒・学生およびその親・保護者の場合:在学証明書もしくは入学許可証のコピー、生徒・学生との関係を示す公的証明書(戸籍謄本など)
 ――となっている。

 入国許可証の申請方法については、「後日発表する」としている。

 また入国許可証の取得後は、搭乗の72時間以内にPCR検査での陰性証明、医療機関での飛行可能健康証明書(Fit to Fly Health Certificate)の取得が必要となる。

 外国人の入国を巡っては、タイ政府が7月1日に入国制限を一部緩和したが、入国手続きの手順が明確に示されず、各地で混乱が生じていた。

 ■乗り継ぎ客にも陰性証明義務付け

 タイ民間航空局(CAAT)は16日、タイの空港を経由する航空機の乗客にも新型コロナウイルス感染症の陰性を証明する健康証明書の提出を義務付けると明らかにした。タイの格安航空会社(LCC)2社が運航した経由便に感染者が搭乗していたことが発覚したため。

 17日付バンコクポストによると、CAATのチュラ長官は、タイを経由する国際線を運航する航空会社に対して、新型コロナ感染症の陰性を証明する健康証明書を提出した客にのみ航空券を販売することを許可すると説明。乗り継ぎの際に航空機から降りない場合にも適用するとしている。

 マレーシアのLCC大手エアアジア・グループ傘下のタイ・エアアジアXと、インドネシアのLCCライオン・エア傘下のタイ・ライオン・エア(TLA)はそれぞれ今月10日と13日に、マレーシア・クアラルンプールとインドネシア・ジャカルタからバンコクのドンムアン空港を経由して中国の天津市と広東省広州市に乗り入れた。

 両便には、中国への帰国者が搭乗していた。経由地となったドンムアン空港ではすべての乗客が機内にとどまったが、両便にはそれぞれ5~6人の新型コロナ感染者が搭乗していたとされる。

 中国民用航空局(民航局)が15日、新型コロナ感染者を輸送したとして、両社に20~27日に中国への乗り入れを禁じると発表したことを受けて、感染者が搭乗していたことが発覚した。