ラオス・ラオス人について、ほんの少しですが情報のご提供をさせて頂ければと思います。
是非、今後の参考にしてみて頂けると幸いです。
ラオスの基本情報
正式名称 | ラオス人民民主共和国 | |||
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国土面積 | 23万6800km2 | |||
人口 | 712万6706人(2017推計) | |||
首都 | ビエンチャン | |||
独立年月日 | 1949年7月19日、フランスより独立 | |||
国連加盟 | 1955年12月14日 | |||
在日公館 | ラオス人民民主共和国大使館 〒106-0031 港区西麻布3丁目3-22 TEL:03-5411-2291・2 |
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国民総所得 | 145億1638万4762米ドル(2016) | |||
平均寿命 | 64.6歳(2017推計) | |||
民族 | ラオ族60%,その他60以上の小数部族 | |||
言語 | ラオ語(公用語) | |||
宗教 | 仏教60%,部族宗教など40% | |||
地形 | インドシナ半島中央部に位置する内陸国。 西部のタイとの国境はメコン川、東部のベトナムとの国境はアンナン山脈である。 国土の8割を山地と高原が占め、平地はメコン川流域に開ける程度。メコン川の支流が多く、国土の3分の2は森林である。 |
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気候 | 全般に高温多湿で南部は熱帯、北部は亜熱帯気候である。モンスーンの影響を受け、多量の雨をもたらす5~9月の雨季と、10 ~4月の乾季に別れている。 | |||
世界遺産 | ラオス国内には、ユネスコの世界遺産リストに登録された文化遺産が3件存在します。 ルアンパバーンの町 - (1995年) チャンパーサック県の文化的景観にあるワット・プーと関連古代遺産群 - (2001年) シエンクワーン県ジャール平原の巨大石壺遺跡群 - (2019年)
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年間休日 ※は、年により変わります |
1月1日 | 新年 | ||
1月20日 | 国軍記念日(ラオス人民革命軍設立記念日) | |||
2月9日 | マーカブーサー(仏陀が死後のあり方を予言した日) | |||
3月8日 | 女性の日(国際女性の日) | |||
4月14~16日 | ラオス正月※(ピーマイ・ラーオ) | |||
5月1日 | メーデー | |||
5月8日 | ビサーカブーサー(釈迦の誕生日) | |||
6月1日 | 子供の日 | |||
7月7日 | カオパンサー(「雨安居入り」の儀式) | |||
8月15日 | 憲法記念日 | |||
8月20日 | お盆 | |||
9月4日※ | ブン・カオパンサー(先祖供養) | |||
10月4日※ | ブン・オークパンサー(「雨安居明け」の儀式) | |||
10月5日 | ボート祭り | |||
10月7日 | 教師の日(国際教師の日は10月5日) | |||
10月12日 | 独立宣言記念日 | |||
11月11日※ | タートルアン祭り | |||
12月2日 | 建国記念日 | |||
12月13日 | カイソーン・ポムウィハーン誕生日(ラオス人民民主共和国成立の功労者) |
アトラス参照・その他
- 地図
- 国旗
ラオスの歴史
【ラオスの複雑な建国】
ラオスの歴史は、1353年に、ラオ族による統一王朝ラーンサーン王国がファー・グム王により建国されてと言われています。
18世紀にはビエンチャン王国、ルアンパバーン王国、チャンパーサック王国の3国に分裂する。
それぞれタイやカンボジアの影響下に置かれ、両国の争いに巻き込まれる形で戦乱が続いた。
19世紀半ばにフランス人がインドシナ半島に進出し始めた頃には、ラオスの3国はタイの支配下にあった。
ラオスの王族はフランスの力を借りて隣国に対抗しようとし、1893年の仏泰戦争が要因と成る。
ラオスはフランスの保護国となり、フランス領インドシナに編入されてしまいました。
ラオスは1945年4月8日に日本の協力下で一時独立しました。
しかし、第二次世界大戦後、フランスは仏領インドシナ連邦を復活させようとしたことが原因で、
1946年に第一次インドシナ戦争が勃発。
1949年、ラオスはフランス連合内のラオス王国として名目上独立を果たしました。
1953年10月22日、フランス・ラオス条約により完全独立を達成しました。
独立後のラオスは、内戦が長期にわたり続き、ベトナム戦争にも巻き込まれる。
1974年、三派連合によるラオス民族連合政府が成立したが、1975年12月に連合政府が王政の廃止を宣言。
社会主義国のラオス人民民主共和国が設立をされました。
ラオス人民民主共和国は内政・外交両面でベトナムと、ソビエト連邦の影響下に置かれ現在に至っているそうです。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』参照
ラオスの生活水準
【ラオスの知名度】
村上春樹のエッセイに登場したことで、ひそかな注目を集めた国です。
しかし、隣接するタイやベトナム・カンボジアに比べて、かなりマイナーな印象が強い国と言えます。
ラオスの首都は、ビエンチャンです。
一部の方々からは、世界一何もない首都と言われている、緩さが魅力の小さな町です。
ビエンチャンには世界遺産の観光地も、高級百貨店や大型免税店もありません。
(最近中国資本の商業施設が少しずつでき始めています)
高層ビルがひしめくビジネス街も、マクドナルドもスターバックスも見かけることは有りません。
(近年、オープンしたビエンチャンセンターに登場しました。)
ラオスの首都でありながら、人口は80万人ほどで、とにかくゆるく、何もない小さな街です。
首都とは思えないほどののんびりムードが漂います。
鉄道や地下鉄も有りません。
交通手段は、バイクを改造したトゥクトゥクやソンテウが旅行者の足になります。
また、中心部では、レンタルバイクも有ります。
店先に中古のバイクが並んでいたら、お店のおじさんに声をかけてみてください。
地元の人の足は、基本はバイクと成ります。
トゥクトゥクの運転手や外国人観光客向けの店も、呼び込みはたいてい控えめ。
それどころか店先でスタッフがお昼寝中、なんていう光景も珍しくありません。
気軽に飛行機で入れる首都でありながら、そんなスローな雰囲気が心地よいビエンチャン。
何もない街だからこそ、アジアの多くの大都会がすでに失ってしまった、
ゆるやかな時間の流れを見つけることが出来るかもしれません。
ラオスの教育・就職
【ラオスの教育】
ラオスにおける学校教育は,就学前教育(幼稚園など),初等教育(小学校),中等教育(中学校・高校),高等教育(大学など)の4段階に分かれる。
小学校5年間,中学校3年間,高校4年間の5・3・4制をとっており,大学は専門により2年から7年間の幅がある様です。
しかし、現状は厳しく地域により小学校の入学時期ですら一律でなく、10歳を過ぎても小学校に上がれない現状が有ります。
理由は、親に代わって家で幼い弟妹の面倒を見ていたりして入学出来なかったり、
学校に行きたくても、近くに小学校がないという事情もある様です。
【ラオスの就職】
それでは、ラオスの就職事情に触れてみます。
ラオスは日本の様に、就職に対してのサポート関連事業が整備されていません。
基本的に大学を出ていても親が就職先を探すのが現状です。
親が自分の知り合いや、コネで探すしかない訳です。
当然、お願いして就職させてもらっていますので、公務員になったからと言っても直ぐに給料がもらえない場合も有ります。
ラオスには、お仕事割には人があふれているのが現状なのです。
何年も見習い期間を経てやっと給料が貰える様になることも少なくない様です。
決論から言えば、ラオスは働き口も少なく、就職活動で仕事を探す環境が無いということに成ります。
ラオスの国民性
【ラオス人の口癖は】
「ボーペンニャン」がラオス人の国民性
ラオスでは「ボーペンニャン」という言葉をよく耳にします。
使い方は、非常に幅広く「大丈夫だよ。」とか「なんでもない。」という時に使います。
自分が失敗した時でもこの「ボーペンニャン」を使います。
責任の所在をはっきりさせず、サバイサバイな人(気楽な人)がラオスでは親しまれるのです。
なんとも気さくな感じがしますが、のらりくらりと責任逃れをいうラオス人が一般的です。
【ラオス人の金銭感覚】
特にお金に関してもかなり丼勘定をします。
「ボーペンニャン」という言葉は無責任だと捕らえがちです。
本当はゆったりとした時の流れの中で生まれたラオス人の文化の様です。
「ボーペンニャン」の、「こんなものでいいだとう」という心構えが大切なようです。
ある意味いい加減なラオス人の性格ですが、
反面、争いごとを嫌い、欲がなく、人がいいという面を兼ね備えています。
そういったお国柄の「ボーペンニャン」を私たちの方が受け入れ、同じ時間を共有できるようであれば、
とても素晴らしいパートナーになると言えます。
ラオス人の性格は
ラオス人はどんな性格の特徴をもっているのでしょうか?
特徴①:清潔が好き
東南アジアの国々の中でもとても清潔でキレイだと評判なのがラオスです。
観光で訪れる人が気になるのはトイレがキレイかどうかですが、ラオスのトイレは掃除が行き届いています。
日本人から見ても清潔に保たれていることが多いようです。
山岳地帯が多く、水が豊富にあることもひとつの理由です。
ラオスで暮らす人々もキレイ好きな人が多く、掃除がしっかりと行き届いています。
ウォッシュレットはありませんが、トイレの横には小型のシャワーのようなものが備え付けられています。
街もきれいで、はだしでも歩いている人が多くいます。
特徴②:照れ屋で大人しい
ラオス人は、照れ屋で控えめな大人しい人が多いです。
自分から積極的に話しかけてくる人は少ないかもしれません。
こちらから笑いかけると、ニコット素敵な笑顔を返してくれます。
とても穏やかで争い事を嫌い、大声でどなったり怒ったりする人もあまりいません。
特徴③:おおらか
「ボーペンニャン」という言葉をラオスではよく耳にします。
これは、「大丈夫だよ」という意味で、気にしない、なんとかなるというラオス人の気質を表している言葉です。
失敗しても、心配な事があっても、ラオス人達は「ボーペンニャン」といって気にしないことがよくあります。
なんとかなると考えて気楽に過ごすのがラオス人の特徴のようです。
特徴④:何事にもマイペース
おおらかで細かいことはあまり気にしないマイペースな性格がラオス人の特徴です。
お金に関してもとてもマイペースで、たくさん働いていっぱいお金を稼ぐという考えはあまりないようです。
仕事は無理せずにのんびりと行って、自由な時間をマイペースに過ごすのがラオス流。
お金がないからとあせる事もなく持っているものだけでも豊かに暮らしています。
特徴⑤:象を大切にしている
かつてラオスは百万の象の王国と呼ばれていました。
山岳地帯が多いラオスでは、象を飼って移動や林業に役立ててきました。
今では、機械や技術の発展もあり象を家畜として飼う人は少なくなっていますが、観光客向けとして利用しています。
象使いと一緒に象に乗ってジャングルを歩くツアーは日本人にも人気があります。
今でも、象は大切なパートナーとして人々に親しまれています。
特徴⑥:助け合い精神を大切にしている
ラオスでは、人と人の助け合いの精神が根付いています。
仏教国でもあり毎朝お坊さんによる托鉢(たくはつ)が行われています。
お坊さんが歩くと人々は食料などを施します。
ラオスに住む人々は当たり前のように、困っている人がいれば食料をあげたり、手を貸してあげます。
ラオスでは人は飢えないとも言われています。